日頃は、当団体及び定着支援センター事業に対しご支援、ご協力をいただき誠に有難うございます。さて、本年度のよりそいセミナー(研修)は、大テーマとして“高齢者・認知症・犯罪”を据え、関係専門家等を招へいし、学び・情報交換することにしています。先般の「第1回よりそいセミナー」では、「もし身近な高齢者が逮捕されたら…!」をテーマに、大阪地方検察庁の藤川氏(総務部副部長検事)と辻川法律事務所の辻川氏(弁護士)のお二人にご講演を戴きました。
第2回よりそいセミナーは、多くの人たちにとって案外知られていない“塀の中”…刑務所等の矯正施設における「高齢者」の生活状況などについて、ご講演いただくことになっています。
我が国は超高齢社会に突入し、高齢化率は漸増の一途の中、犯罪に巻き込まれる、あるいは罪を犯す高齢者も増えています。新受刑者(再犯者を含む)に占める65歳以上の高齢者の割合は、2005年に4.9%(1,597人)でしたが、2015年には10.7%(2,313人)で、近年、新受刑者数が減少傾向の中で、倍増しています。また、これら新受刑者の2/3強を累犯者が占め、言わば“塀の中と外を出たり、戻ったり”を繰り返しています。そこには、様々な要因があるとしても福祉と司法を繋ぐ連携の必要性を高めています。
私たち自らは、なかなか“塀の中”を実体験することはできませんが、今回のご講演で、少しでも状況を知ることで、其々の職場で当該者に配慮した対応を取ることの助けにはなるのではないでしょうか。大変お忙しいこととは存じますが、参加ご希望の方は、参加申込書(別紙)に必要事項をご記入の上、申し込みをお願いいたします。
テーマ:塀の中の高齢者
講師:舩山 健二 氏(新潟刑務所 法務技官看護師)
演題「塀の中の高齢者~ある刑務所の状況を踏まえて~」
※高齢受刑者の実態(介護・医療の状況)などを具体的にお話いただきます。
日時:
2016年9月14日(金)14:00 ~17:00
会場:大阪国際交流センター 中会議室 銀杏
最寄駅:近鉄「大阪上本町駅」400m
市営地下鉄千日前線「谷町九丁目駅」500m
市営地下鉄谷町線「四天王寺前夕陽丘駅」500m
参加費(資料代):1,000円 …当日受付徴収(会員無料)